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自然エネルギーで生活する修道院
更新:2011-8-26 11:15:58   閲覧数:1177
三浦市に、人工エネルギーに頼らず自給自足の生活を実践している修道院があると聞き、聖母訪問会・三浦修道院を訪問させていただきました。



訪れた修道院は予想を裏切る、和風な建物。
隠れキリシタンの里…みたいな雰囲気です。




建物は伝統的な木組みで作られ、日本の伝統を残したいとの思いから土間や畳を多用し、ナラの無垢床材や石灰クリーム塗りの内壁、引戸の利用など、随所にこだわりの光る簡素で美しい建物でした。この修道院では建築の計画段階から地球環境への負荷を減らすためにあらゆる配慮がなされたそうです。






現代は命や絆がズタズタに絶ち切られたとても不自然な世の中。だから心の病や犯罪が増えているのです。人間本来の循環する生き方を実践するために、この修道院は作られたのですよ。」と優しく語るシスターたちの、その循環型生活環境とは…。







修道院の大きな屋根面に取り付けられた太陽光発電パネル、庭の風力発電、屋根の採熱面からのお湯取り、雨水利用のトイレ、ペレットボイラーによる全館暖房、ペレットストーブの採用、庭に造られたピザ用の石釜など、ハイテクとローテクを交えた機器が備え付けられ、いかに天然資源を有意義に利用するかの工夫が随所に感じられます。






シスターたちが自ら開墾した緑地は菜園と果樹園に利用されていました。土壌作りから行ったこの菜園で、食料となる野菜や果物を無農薬で育て、パーマカルチャー(持続的農法)を学びながら自然との共生の中で命の営みの神秘に気づかされるのだとか。

今は空家となった鶏小屋には、かつて数羽の鶏が卵を産み育てていたそうで、その卵を食べる時に「どういう命のいただき方をするか」を考える事もまた学びに繋がるのだと、シスターが穏やかに語っていらっしゃいました。


雨水はコンクリート基礎の内部を利用したタンクに集められ、トイレや畑への散水に利用されます。




この修道院でシスターたちは修練し、耕作し、太陽や風の恵みで灯火を点し聖書を読む、そんな暮らしをされているそうです。
祈りの場にふさわしい環境で人々と関わり、自然界の命との共生を通して作り主である神と出会う…そういう修道院ならではの目的を掲げ実践されている暮らしぶりは、慎ましくも豊かで、羨ましくも感じられました。






祈りの場に静かにたたずむ聖母子像。

この修道院の暮らしのエッセンスから、何か一つだけでも自分の生活に取り入れる事が出来れば、私たちの暮らしも豊かになるかも知れません。とても貴重な嬉しい体験をさせていただきました。


 
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