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5月開催「里山長屋の山田貴宏さん・価値ある住まいとは講座」
更新:2012-6-8 13:46:36   閲覧数:1792
5月27日に開催された住まいの学校。
講師は里山長屋、エコアパートの建築などでメディアにひっぱりだこのビオフォルム環境デザイン室の建築家山田貴宏さん。パーマーカルチャーのデザイン手法・哲学を用い、建築とその周囲の自然、近隣住民のコミュニティをもデザインする、今もっとも注目すべき建築家です。

今回は「価値ある住まいとは」をテーマに、日本の気候にあった住まいの作り方や国産材の供給について、またメーカーが作る建物と建築家の家づくりの違いなどをスライド資料を見ながら解かりやすく解説していただきました。


その中でも私の印象に強く残ったお話は…

国産材よりも安く入手できる北洋材ばかりを使う現在の建設業であるが、カーボンマイレージはもとより近隣の森林の健康を守るために「地産池消」で家を作るべきではないだろうかという事。

建築における地産地消とは、木や土など、その土地で採れる素材を利用して作る事を言いますが、その地域の職人さんに働いて貰う事も言いあたるのではないかと思います。

100年持つ家を作ったら、100年間とその後のメンテナンスのためにも伝統的な工法が継承されていなければいけない。そのためには大工や建具屋さんに丁寧な手仕事を継続的にしていただく場を作る事も、建築家の使命なのだとつくづく考えさせられました。



ところで、木造住宅の寿命30年というのは、解体された建築物の平均年数の事なのだそうですね。

例えば最近、良質な住宅が古民家と持てはやされていますが、それらの住宅は解体されていないためデータ上、平均寿命には組み込まれないのだとか。

日本の気候風土に合い、100年以上経っている木造建築は沢山あるわけですから、良い材料で丁寧に家を建てれば100年持つ可能性は高いわけです。
少子高齢化で日本の人口はこれから年間70万人減って行くという事実。それは、政令都市が一つづつ日本から消えて行くのと同じ事で、日本経済の衰退は目に見えています。

なかなか新築や建替えが出来ない経済状況になって行く事を想像すると、今こそ「100年間建ち続ける住宅」を作る事がベストであるように思います。

さて今回は、実際に建てられた足立区のエコアパートのお話も伺う事が出来ました。

これは、環境運動をなさっていたお施主さんと、山田さんの強烈なタッグで実現した超個性的なアパート。各戸に畑が付いた4世帯のアパートはすぐに満室になり、空室が出てもすぐに埋まる人気ぶりだそうです。

エコ意識が高く、畑仕事に興味を持っている4世帯の皆さんは付かず離れず仲良くご近所付き合いをしているそうで、“食べられる”アパート北側で栽培される物凄い収穫量のゴーヤは、毎年夏に開催されるゴーヤ祭りで、ご近所の方々にピザ釜で作られたお料理と共に振舞われるのだとか。

このエコアパートは太陽の熱を空調に利用するソーラーシステム「そよかぜ」を搭載し、室内の床や天井には杉板を使っています。杉フローリングは軟らかく心地好い反面、傷が付きやすいため注文住宅でも杉フローリングを嫌う方は多いのですが、エコアパートではあえて採用したのだそうです。

昔の小学校の床のように傷も味わいと思える方が入居なさるのでしょうね。浴室もハーフユニットバスを採用し、腰から上にはサワラを貼ったのだとか。風通しやメンテナンスを良くしないとカビたり腐ったりするのです。

これも住人の理解と協力がなければ、住人が変わるたびに修繕が必要になるわけで…入居者の面接とかするのかしらと、あれこれ想像してしまいました。

それはともかく、手入れに手間は掛かるけど、空気が綺麗で心身共に気持良いアパート暮らしは、なんとも楽しそうですね!

詳しくはエコアパートのブログをご覧くださいね。
とっても面白いです!

今回の講座では、会場となった藤沢鵠沼の家の改修工事に携わった方や、土地家屋調査士の方など、アンテナの高い方々の参加となって、かなりマニアックな質問もポンポン飛び交う面白い座談会となりました。(お話が面白すぎて写真撮影を忘れてしまったほどです!申し訳ございません)

次回の開催は6月24日(日)です。
是非お友達とお誘いあわせの上、ご参加下さい!
お申込みはこちら

 
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