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温故知新 国宝めぐりの旅 「大膳寺」
更新:2012-1-30 10:04:43   閲覧数:962
前回から続く山梨のお話です。

今回も建築のプロ集団に混ざり、古建築を研究されている先生の引率のもと、深き歴史に触れて参りました。

山梨に存在する二つ目の国宝は甲州市勝沼町にある「大膳寺」は、またの名を「ぶどう寺」と言います。

このお寺を開創した行基菩薩というお坊さんが「右手に葡萄を持ち、左手で結印した薬師如来と日光・月光菩薩の薬師三尊を霊夢の中で見た」事から、像を刻み安置して開かれたお寺なのそうです。(ちなみに、薬師三尊は国指定重要文化財のため、5年に1度御開帳の時にしか拝めません。)
その話から薬効高い葡萄は、中国から仏典と一緒に日本に入り、山梨の気候に合って栽培が進んだのだろうと想像いたしました。

圧倒されるほど重厚な構えの山門をくぐって、石段を上ります。
参道に生える杉の大木の根が、石段を崩す勢いで伸びていました。お寺が建立された時に、この杉は既に生えていたのかしら。





関東でもっとも古い建造物と言われる築720年以上が経過する本堂。
流麗な線を持つ檜皮葺きの屋根や、どっしりと太い柱が鎌倉時代の建築の力強さを物語っています。
こちらは大仏様と禅宗様が融合した折衷様となる、和様の代表的建築物。
鎌倉時代に創建された、薬師如来をお奉りしたお寺です。








国宝であるお寺のため、内部の撮影は出来ませんでした。
秘仏である薬師三尊は写真でしか伺うことができませんが、国の重要文化財である「十二神将立像」が壮麗に須弥壇上を飾っていました。「十二神将立像」とは薬師如来を守護する十二体の武神の事だそうで、薬師如来の12の大願に応じて、それぞれが昼夜の12の時、12の月、または12の方角を守ると言われています。そのため十二支が配当されるのです。
見学する私たちもそれぞれの干支の神様を見つけては、頭に飾られた動物の可愛らしさに喜んでしまいました。なかなか見ごたえのある仏像群でした。

桟唐戸を用いた外開きのドア、連子窓、外壁は板を落とし込んだ横貼り、大きな檜皮葺きの寄棟屋根、周囲を取り囲む幅広の縁側が特徴的です。
ずっしりとした力強い建物です。

この薬師堂は後ろに山を背負っているため、地面から70儿發気曚匹隆霖鼎鮴澆院△修両紊紡立てして床を作る事で湿気を溜め込まない工夫がされています。
山からの湿気をこの床下を通り抜け、参道に逃したのでしょう。
先人たちも立地に合わせた湿気対策を真剣に考え、それがこの建物を国宝として現代に生き永らえさせたと考えると、建築に携わる人間として未来への責任をひしと感じます。

参道の石段を上りきった所にある、楽屋堂(雅楽堂)と稚児堂(舞殿)。こじんまりしていますがお祭の時には重要なハレの舞台となるのでしょうね。









今回の山梨の旅で、山懐に抱かれた荘厳な古建築を見る事ができ、悠久の時の流れに身を浸す気持ちよさを知ってしまいました。
これからも機会を捉え、国宝を観て周りたいと思います。
ちなみに鎌倉の国宝建造物+建造物に近い工芸品は下記の4件です。

1.国宝 円覚寺舎利殿(えんがくじしゃりでん)
2.国宝 円覚寺梵鐘
3.国宝 建長寺梵鐘
4.国宝 高徳院清浄泉寺 阿弥陀如来坐像 (鎌倉大仏)

湘南での住まいづくりのために、勉強してみたいと思います。

ではまた!



 
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