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鎌倉 西御門の家 完成見学会レポート
更新:2012-1-10 15:12:24   閲覧数:1543
12月特別講座では、鎌倉在住の建築家自邸の完成見学会に参加させていただく機会に恵まれました。
見学会に招いてくださったのは一級建築士事務所波多周建築設計さん。
見学を希望された「湘南・鎌倉 住まいの学校」の会員さんをご案内してまいりました。

鎌倉八幡宮から徒歩15分ほど奥まった閑静な住宅地にある新居は、二世帯+設計事務所&ピアノ教室の機能を持った住まい。
外観は落ち着きのある黄土色のリシン掻き落としが、米松製の玄関ドアを引き立てていました。ドア金物にもこだわりが感じられます。
玄関前には上品な香りが特徴のギンモクセイが植えられ、すっかりシンボルツリーの風格を持っていました。

二世帯分の玄関は、共有の大きなシューズクローゼットを介して行き来することが可能なようになっています。シューズクローゼットはそれぞれの世帯から施錠できるようになっているので、確実な戸締りをする事が出来ますね。












良い風合いの床は、無垢のチーク材にお施主さん(建築家)自ら荏の油を塗って仕上げた力作です。一室だけ寄木張り(ヘリンボーン模様)になっているのは、設計事務所として使用するこだわりの部屋なのだとか。
リビングルームの床にはガス式の床暖房が敷かれとても暖か。無垢の床材は乾燥収縮によってフローリングの隙間が開いてしまうことあり、床暖房との相性があまり良くはありませんが…。
「でもそれが無垢材の特徴であり、低温の床暖房であれば酷く収縮しないと言うことをよく説明して採用していただく事もある」とは、波多さんの弁。私共の会員さんの質問に対しても丁寧に説明してくださる波多さんは、とても真摯で穏やかなお人柄でした。






美しい構造材は、紀州杉を産出する和歌山県は山長商店から運ばれた杉材。
真壁工法で3尺ピッチに美しい杉の柱が現れ、その間にしっとりした風合いの漆喰が綺麗に塗られていました。

リビングに置かれたJOTULストーブは、この住宅の象徴的なもの。
モダンな外観や安定した炎がとても美しく、環境に優しい暖房器具として人気が高まる薪ストーブです。
その他、都市ガスを使って、家で使う電気とお湯を一緒に作り出すエネファームや、雨水を庭の水やりに利用する雨水貯留タンクの設置など、建築家の方の自邸とあって、エコにこだわった材料や設備の採用も面白いと思いました。
エネファームや雨水貯留タンクの設置の際には、自治体などによる補助金交付などもあるそうですので、採用の際には調べてみる事をオススメします。

住宅を新築する際に、イニシャルコスト(初期コスト)とランニングコスト(運用コスト)という言葉を認識する機会が多々あります。
住宅ローンを借りて、なるべく大きな家を作りたいと考える場合、イニシャルコストが大きくなるエネファームや雨水貯留タンクの設置には、なかなか踏み切れない事例が多いように感じます。
でも長い目で見ると…住宅ローンを支払いながら、子供の教育費用が増大してくる頃に、光熱費などのランニングコストが低く抑えられ、加えて地球温暖化のセーブにも一役買えるのは魅力的な事と思えます。また、そんな将来の生活設計や、地球温暖化についての話し合いにも真摯に向き合ってくれる波多さんのような建築家と出会えると、住まいづくりが素晴らしく楽しい共同作業にもなり、お施主さんの満足度も高まってくると思います。

建築家が自分のために作ったこだわりの自邸を拝見できる事はそうありませんので、今回はかなり貴重な機会となりました。ありがとうございました。

木造在来工法

<外壁> 通気胴縁、ラスモルタル下地、リシンかき落とし仕上げ
<屋根> ガルバリウム遮熱鋼板、タテハゼ葺き
<構造材> 和歌山県 山長商店 JASマーク 杉
<床> チークフローリング、畳、一部床暖房 
<土間> 洗い出し仕上げ
<壁> しっくい、一部板貼り、ビニールクロス
<天井> 板貼り、ビニールクロス
<玄関扉> 米松 <内部建具> タモ突き板
<内法材> 杉、檜、タモ、黒檀 荏の油仕上げ
<その他>エネファーム、JOTULストーブ、雨水貯留タンク、リサイクルウールの断熱材、鎌倉石 排水設備のある駐車場・洗車場

協力:一級建築士事務所波多周建築設計

 
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