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建築素材を訪ねる旅『再生素材:パーティクルボード』
更新:2012-2-10 9:45:12   閲覧数:1408
枯渇する資源をリカバーするために、リサイクルの必要性をひしひしと感じる昨今。
今回は個人的に、プロの建築家の勉強会に参加し、東京江東区の新木場を訪れましたのでレポートいたします。

新木場と言えば、運河に丸太を浮かべた木材問屋の立ち並ぶ風情が有名ですが、最近の建設界では外国で製材された輸入外材が幅を利かせているため、国産木材問屋の軒数は激減し昔のような活気はありません。
でも、そんな中、精力的にリサイクル木材を生産する工場があると聞き東京ボード工業株式会社を見学させていただきました。

















工場の中は、粉砕された木材の粉が舞い上がる厳しい環境です。
ほとんどの作業がオートメーション化されているので、機械の管理やメンテナンスする方、フォークリフトを操る方など、作業員は少なめです。
さまざまな建設会社から寿命を終えたパレット(積み上げた建材を移動させるための架台)や、型枠材、伐採された木などが運び込まれ、山積みになっています。
長年利用されて来た廃材のため、材木の含水率は2.5〜3%とかなり少なくなっていますが、ドラムカッターで粉砕した後、再度ドライヤーで乾燥させるそうです。

この象徴的なサイロには、粉砕されたチップが760㎥入っています。これはこの工場で1日に生産されるパーティクルボードの半量分だそう。粉砕されたチップがベルトコンベアでサイロにどんどん運ばれていきます。







充分に粉砕され糊材を噴霧された原材料。ふわふわしっとりしています。
ベルトコンベアで運ばれて行った先で目の細かい表層材で目の粗い深層コアをサンドイッチし、60ミリの厚さになって出てきました。
今はまだふわふわですが、この直後に210℃のホットプレスにかけられ20ミリに圧縮されます。
マシンから出てきたパーティクルボードのサイズは1890×7430と大型。これを家具や建材に使いやすいサイズにカットして製品となるわけです。



210℃から室温に温度が下がる過程での変形を防止するために、水をかけ3日ほど掛けて湿潤養生します。




ローラースタンプの工程を通ってF☆☆☆☆(フォースター)マークを付けて貰いました。
これで流通市場に出て行く事が出来ますね。






この工場では一日に240トンのパーティクルボードが生産されるそうです。
大型のトレーラーが生産されたばかりのパーティクルボードを積み込んで、次々と出発していきました。生まれ変わった我が子の再出発を見送る気分です。
これらのパーティクルボードは内装下地材や家具のコア部分、合板フローリングの下地などに利用されるそうです。

樹木が建材として使えるように育つまで50年以上掛かります。その木を伐って、50年以上利用しないことには次の木が育つのに間に合わない…。限りある森林資源を有効利用するためには、まずは無垢の材木として住宅に使い、解体後の第2の人生を歩ませ、最終的に粉砕して木チップにし、パーティクルボードとして再生利用する。
木に、50年以上の材木人生を歩ませる事は、地球を思う我々の使命なのですね。
日ごろ何気なく見ていたパーティクルボードの製造工程をじっくり見学することが出来、リサイクルの重要性と、再生可能な資源が他にもあるのではとの思いを抱き、とても勉強になりました。


 
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