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建築素材を訪ねる旅「左官」
更新:2011-12-15 9:22:05   閲覧数:1032
こんにちは、真面目な住まいづくりを応援する、湘南・鎌倉 住まいの学校です。

自然素材の住まいに憧れて新築される方は、ビニールクロスではない内装を好まれる傾向があると感じます。
ビニールクロスは紙の表面を薄いプラスティックで覆われた壁紙ですから、ビニールクロス仕上げの室内に過ごすという事は、縁日で掬った金魚のように周囲をビニールで覆われた状態と言っても過言ではありませんよね。
お施主さんからの「触れて気持ちよい、呼吸して快適な内装仕上げは何ですか?」との質問に「その代表格は左官仕上げです」とお答えしております。

今回もまた建築を学ぶプロのための勉強会に参加させていただき、左官について勉強するため富沢建材株式会社さんにお邪魔しました。

富沢建材は都内随一を誇る、左官資材に特化したお店で、関東近県の左官職人さんが良い材料、こだわりの材料を求めてやってくる「左官材料のメッカ」なのだそうです。

ここで今回は土壁と漆喰壁についての勉強をさせていただきました。

土壁の材料は、地面を掘って採取した天然の土、強度を加えるための砂、そしてひび割れを防ぎ保水成分のあるワラスサの3種類です。





土は採取した土地によって特徴も様々です。色合いや粒度など個性的です。
ワラスサや麻スサ、カーボンなど人工的なスサもあります。




さっそく材料をブレンドして土壁のネタを作ります。

水に砂、ハンダ土を入れて捏ね、充分に合わさったところで繋ぎのワラスサを入れます。
良く煉られたネタの完成です。






今回は塗り体験もさせていただけるとの事で、30センチ角のサンプル枠にマスキングをして、ネタを載せてもらいます。
初めて使う左官コテで平らに塗っていくのですが…ワラスサの入ったネタは意外と重く、なかなか思うようには塗れません。
職人さんの凄さを思い知ったような気分です。

お次は漆喰です。漆喰の材料は石灰、麻スサ(ワラスサに比べて繊細)、つのまた(海草から取り出した糊成分)です。
土壁とは違って、小麦粉を練ったようなツルツル感があります。つのまたのせいか、海草の臭いもします。塗りやすいけど、やっぱり職人技の足元にも及びません…。






ある程度、漆喰の表面から水が引いたところで、ワラをパラリと撒き、コテで押さえてみました。モダンなリビングの壁などに似合いそうですね。左官壁は誰しも憧れるところですが、当然ながらメリット&デメリットがあります。

塗壁は材料を煉るために多量の水を使いますが、壁に塗りつけて乾燥する過程でその水が蒸発して行きます。
つまり蒸発した分の水を吸水できる容量を塗り壁は持っているということで、吸放湿性があるため調湿してくれますが、施工後には柱との入隅に左官壁の乾燥過程においてクラックがほぼ必ず入ります。
クラック(というか柱と壁の隙間)は施工不良によるものではなく自然の摂理上仕方のない事なので、それを「味わいのある空間」と捕らえる、受け手側の心の柔軟性が必要なのだと思います。

経年変化で味わい深くなっていく壁の成長も、これまた楽しみな事ではないでしょうか?

今回お世話になりましたお2人の左官職人さんのホームページはこちら↓左官の世界が広がりますよ、是非ご覧下さい!

<西の横綱> 総合建築 植田さん
<東の横綱>忍者左官 小沼充さん


湘南・鎌倉 住まいの学校は、真面目な住まいづくりを応援します。


 
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