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建築素材を訪ねる旅「メッキ」
更新:2011-12-15 9:22:45   閲覧数:1052
こんにちは、湘南・鎌倉 住まいの学校です。

日常的によく使うメッキの品々…。
例えば、お洒落なトイレットペーパーホルダーやドアノブ、それから高級な食器もメッキされていることがありますね。銀製品かと思ったら、銀メッキだったとか。
正体がバレた事を「メッキがはがれた」なんて言い回しを使うこともありますから、日常に馴染んだ存在ではあるわけですが、実際にメッキ加工するところを見た事のある方はほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか?
そんな訳で、今回もまた建築を学ぶプロのための勉強会に参加させていただき、東京の下町にある小さなメッキ工場を見学してまいりました。

建物の外観を撮るのを忘れてしまったのですが…本当に小さな町工場。20坪ほどの作業場に職人さんが2人、忙しく立ち働いておられました。

作業場にはブクブクと不気味に泡立つ二つの大きな槽と、お風呂のような水槽がいくつか配置され、なんだか異様な雰囲気です。

メッキする素材はスチールで、汚れの付いたものやコーティングされたものはそれを落としてからメッキされるそうです。
持ち込まれた製品は、まず手前の暖かいお風呂に入ります。

製品に満遍なくメッキがコーティングされるように、またメッキ槽の中に製品が落ちないように支持するための金物が取り付けられます。
年季の入った職人さんが、手馴れた様子で作業しています。














この青く毒々しい液体は、ニッケルメッキの槽です。




周囲の棒にぶら下がっている布製の袋の中にニッケルが入っています。
ここに電流が流されニッケルがメルトダウンして温水に溶け出し、金属に付着するそうです。泡立っているのは、ニッケルがムラなく金属に取り付くための水流です。

ニッケル槽からいきなり自転車のフレームが引き上げられて来ました。
充分に綺麗ですが、この後クローム槽にてご入浴の予定だそうです。








先ほどのニッケル槽よりさらに毒々しい…クローム槽。
クロームは棒状になっているものを槽の周囲にぶら下げて、先ほど同様にメルトダウンさせて液体に溶け込みます。



各槽から引き上げられた製品は、定着のための薬液や、真水でザブザブ洗われてどんどん美しくなって行きます。




















工程を終えて、乾燥過程にある製品たち。さっきの自転車フレームもピカピカです。

綺麗になったメッキ製品たちは、最終チェックを経てから水垢を落とすためにメッキ用のコンパウンド(細かい研磨材)で一撫されてから梱包され、出荷を待ちます。




初めて見たメッキ加工の工程。
装置は大掛かりで化学的ですが、作業自体はとてもシンプルなものでした。
気になるのは、沢山の薬液を使った後に流される排水のこと。

社長の奥様に伺ったところ、排水を公共下水道に流すための中和剤を使っているそうです。毎年、保健所の厳しい検査があって、一度でも営業停止になってしまえば、工場再開することは不可能だそうで、それはそれは気を使っていらっしゃるとの事でした。

短時間の見学でしたが、作業場は温度も湿度も高く、また薬液に囲まれていることで過酷な現場であると感じました。

でもメッキ槽から出てくるメッキ製品の美しさには、ため息がでるほどです。
過酷な現場から生み出される美しい建築素材を大切に使わなければと、思いを新たにしたのでした。

湘南・鎌倉 住まいの学校では、エコでパッシブな住まいづくりを学ぶ講座を定期的に開催しています。
住まいづくりをお考えの方は、是非ご参加ください。
スタッフ一同お待ちしております!


 
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